自己紹介

【顕微授精の費用や方法】不妊治療の実体験をすべて公開します

たくさんのブログを読み、とても参考になったので、顕微授精を行った実体験を書きます

不妊治療専門クリニックの料金説明会では、顕微授精1回50万弱かかるといわれましたが、50万では全く足りませんでした

顕微授精にかかった費用、方法、後悔などの気持ちを細かくまとめていきます

【不妊治療・妊活歴】年齢やステップアップ時期

私の不妊治療・妊活歴です

正社員共働きのため、仕事をしながら不妊治療専門クリニックへ通っています

2015年4月 結婚(29歳)

2015年6月 自己流妊活開始

2016年9月 不妊治療専門クリニック初受診、タイミング法開始(30歳)

2017年10月 人工授精開始(31歳)

2018年6月 採卵1回目(32歳)

2019年7月 採卵2回目(33歳)

2019年9月 移植1回目(凍結胚盤胞)

顕微授精にかかった合計金額・費用はいくら?

結論から書くと、顕微授精1回で合計金額80万円を超えました!

不妊治療専門クリニックの説明会では、顕微授精1回で50万弱という説明をうけましたが、実際にやってみると全く足りなかったんです

不妊治療にはタイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精があります

精神的負担は比べられませんが、金銭的負担は体外受精、顕微授精はタイミング法や人工授精とはくらべものになりませんでした…

タイミング法は健康保険が適用されますが、体外受精・顕微授精は健康保険が適応されず、かかった費用はすべて自己負担となるからです

保険がきかないので、消費税増税の影響までモロに受けます

「これからはじめての顕微授精でいくらかかるんだろう?」

金銭面が不安な方に知っておいてほしいことは、顕微授精(体外受精)の合計金額は一人一人ちがうこと

クリニックの基本料金や卵巣刺激法の違い、採卵された卵子数や培養する受精卵の数など様々な理由によって容易に金額がかわるんです

そのため、事前に聞いていた金額はあくまでも予定であって、実際に顕微授精をやってみないと金額はわかりません

次からは私の場合の顕微授精の流れ、実際にかかった金額について詳しくまとめていきます

【顕微授精】採卵1回目、最悪な採卵結果

<採卵1回目>卵巣刺激スケジュール

卵巣刺激法はアンタゴニスト法(通常刺激周期)で行い、自宅で自己注射していました

自己注射は、不妊治療専門クリニックで自己注射の練習(有料)をしてからのぞみます

<採卵周期① 卵巣刺激スケジュール>

【D3~D9】HMGフジ150単位×7日間

【D7~D8】セトロタイド0.25×2日間

【D9 22時、23時の2回】ブセレキュア点鼻スプレー1cc

【D11】採卵

<採卵1回目>ホルモン検査結果

不妊治療専門クリニック受診時に行ったホルモン検査の結果です

【D3】E2→24、FSH→5.3、LH→3.8

【D9】E2→613、LH→1.0

<採卵1回目>採卵結果・受精結果・凍結結果「胚盤胞は?」

不妊治療専門クリニックに生理9日目(D9)に受診し、卵胞が15個以上みえたこと、首席卵胞22㎜と大きくなっていたことからD11に採卵決定と言われました

ただし、採卵してみると、卵はたくさんとれたのですが、空卵や変形卵ばかり…

最終的に採取された卵子2個はどちらも未熟卵2個だったため、顕微授精はできなかったんです

クリニックからきた、この悲しいメールは今でも消せずにいます…

<採卵1回目>かかった合計金額

成熟卵は1個もとれませんでしたが、超音波検査や自己注射している薬品代、採卵料金などは全額自己負担でお金を払う必要があります

上記方法の採卵1回目にかかった合計金額は24万円

このほかにも、夫と私の術前検査代や凍結精子代などかかっています

<採卵1回目>成熟卵が1個もとれなかった理由

採卵から一週間後に不妊治療専門クリニックを受診したとき、先生からは「成熟卵はとれなかった」「また生理がきたら、採卵周期にはいりましょう」という話だけ

先生へ成熟卵0個の理由を質問したところ「採卵1回目だから、こればかりはやってみないとわからない」という返事でした

ただですね…

個人的にブログなどのインターネットで情報収集したところ、衝撃の事実がわかったんです

採卵を決めるとき、首席卵胞(一番大きい卵胞)の大きさとホルモン検査結果【E2】が大切になります

【E2】は卵胞の成熟度を判断する目安になる数値で、排卵期の成熟卵1個につき250~300pg/mlが基準とされています

そして【E2】は排卵にむけて数値が大きくなっていきますが、必ずしも卵胞の大きさと比例するとは限りません

卵胞は十分に大きくなって育っているのに、E2の数値が低い場合は卵胞が十分に成熟していない=未熟卵や空砲という可能性が考えられるんですって

私の場合は何個卵胞がみえていたのか説明はなかったんですが、私が確認できただけでも15個以上ありました

卵胞15個以上みえているのに、D9受診時のE2→613という数値はかなり低い…

成熟卵1個につき250~300pg/mlですから、15個以上卵胞がある私のE2は250×15=3750近くほしいんです

必ずしもE2の値が低いからといって、未熟卵や空砲というわけではありません

ただ検査しても毎回説明なし、また未熟卵2個しかとれなかったへの対策は一切言われず、24万円という高いお金を軽く扱われている気がしてクリニックへ不信感を抱いてしまったんですよね

不妊治療クリニックの転院を決意しました

【顕微授精】採卵2回目と凍結胚移植1回目

転院し、人工授精やタイミング法を行ってから、2回目の採卵周期です

私は採卵日の数日前から風邪をひいた大バカ者で、ずっと風邪薬を服用していたんです

不妊治療専門クリニックの先生からは、採卵前でも採卵日でも風邪薬をのんでも問題ない(むしろ飲め)って言われたので、採卵周期に風邪をひいても薬を飲んで大丈夫です

<採卵2回目>卵巣刺激スケジュール

採卵2回目もアンタゴニスト法(通常刺激周期)で行い、自宅で自己注射していました

<採卵周期② 卵巣刺激スケジュール>

【D3~D13】ゴナールエフ(D13のみ院内注射)×11日間

【D8~D12】ガ二レスト×5日間

【D13】フォリルモン(院内注射)、ブロレキュア(家で夜に2回)

【D15】採卵

『ゴナールエフ』は自分で薬剤を調剤する必要がない注射器と一体型のペンタイプで、扱いが簡単で痛みが少なかったので自己注射の負担は少なく感じました

ただ同じ目的の『ゴナピュール』という溶剤と薬剤を自分で混ぜて注射器で刺すタイプの方がもっと金額は安いです

残念ながら私が通っている不妊治療専門クリニックでは、ゴナピュールはなく、ゴナールエフ一択でした

【D11】に採卵日決定予定でしたが、10ミリ前後の小さい卵胞がたくさんあり、数が多くて育つのにもう少し時間がかかりそう…

という先生の見解で、【D13】にもう一度受診してから採卵日決定となりました

<採卵周期2回目>ホルモン検査結果

不妊治療専門クリニック受診時に行ったホルモン検査の結果です

【D1】E2→26.9、FSH→4.9、LH→2.4

【D8】E2→905、LH→11.1、P4→1.04

【D11】E2→2451、LH→3.1、P4→1.39

【D13】E2→3295、LH→0.6、P4→1.08

【D8】LH(LHの数値が高いと排卵する可能性あり)が高くなってきたため、排卵を抑えるガニレストが併用開始となりました

ガニレストは針太めで痛く、一回7000円(爆)なので、5日間使用しこれだけで35000円さようなら~ありがとう

ただ効果は抜群でLHの値が下がってきて、排卵の危険は免れたのでやってよかったです

せっかく育てている卵胞が排卵しちゃったら、なんのための注射かわかりませんからね!

【D13】時点で、左右あわせて卵胞は30個みえていて、卵胞の数に対し、E2→3295の値は低いといわれちゃいました(それでも採卵1回目よりE2の値は大きい!)

採卵してみないとわからないけど、空卵、未熟卵の可能性もあるとのこと

ただ、卵胞の大きさは十分大きくなっている事、これ以上採卵する日を伸ばすと身体への負担(すでにお腹がパンパン!OHSSの危険)があるとの先生の見解で【D15】に採卵が決定しました

<採卵2回目>採卵結果・受精結果・凍結結果「胚盤胞は?」

採卵2回目は1回目と大きく違い、採卵数30個、成熟卵29という結果

採卵2回してみて、1回目は採卵する日がはやすぎたんじゃないかと個人的に邪推してしまいます…

成熟卵29個すべてに顕微授精を行い、26個正常受精

培養3日目に順調に発育している(発育速度6~8細胞期)受精卵数は18個

凍結保存できたのは、合計9個

5日目胚盤胞4個(Gradeは4BB、3AA、3BB、2)

6日目胚盤胞5個(Gradeは4AA×3、4BB×2)

風邪をひいてても卵胞は育っていて、風邪薬を飲んでいても大丈夫だったので採卵前に風邪ひいたら薬をのんでくださいね

そして、受精卵の凍結保存代は5万円/年かかり、1年毎に更新が必要です

ちなみに、培養3日目からは精子力が大切なんですって!

夫は最初何も問題はありませんでした(そのためタイミング法期間が長かった)が、途中からガクっと精液検査結果が悪くなったんです

最初は問題が何もみつからなくても、精液検査結果は日によって変わることがあります

夫は男性不妊クリニックへ2年以上通い、月1万円弱のサプリを毎日飲んでいましたが、精液検査の数値はあまり変わらなかったです…

そのため体外受精の選択肢はなく、顕微授精一択なのは仕方ないです

夫は喫煙はしませんが毎晩お酒を飲んで、30歳過ぎからブクブク太って、運動不足なのです(筋肉質→キューピーみたいな愛らしい体型になったからそりゃそうか!)

仕事のストレスもあるでしょうし、ツライことがあっても頑張って働いている夫には感謝!

サプリは飲まないよりは飲んだ方がいいと思いますが、精子力をあげるためには生活習慣や運動習慣の改善も必要かなっていう個人的印象です

<凍結胚移植1回目>凍結胚移植スケジュール

私がかよっている不妊治療専門クリニックは、OHSSがあってもなくても関係なく、採卵後生理1回見送ってから移植周期にはいります

7月採卵周期だったので、8月は見送って、9月移植周期にはいりました

<凍結胚移植スケジュール>

【D3~判定日まで】エストラーナテープ3枚(1日おきにはりかえ)

【D13受診】内膜12.7㎜(内膜8mm以上で黄体補充開始)

【D13~】ルトラール1回2錠×1日3回食後

【D18受診】プロゲステロン注射(黄体ホルモン)後、凍結胚移植

凍結胚移植周期は、D13とD18の2日のみ不妊治療専門クリニック受診です

採卵周期よりも通う回数が少ないので、仕事の調整がラク!

ルトラールは経口薬なので楽!

採卵周期はお腹がはるので苦しかったですが、移植周期は薬の副作用はあまり感じられなかったです

また膣剤は使わない方針だったので、時間を気にせず、仕事を続けられたのはラッキーでした

<凍結胚移植1回目>凍結胚へのアシステッドハッチングは必要?

移植胚は5日目胚盤胞3AAに、アシステッドハッチングという+2万円のオプションをつけました

2万円は大きいですが、少しでも着床率・妊娠力をあげたかったからです

ちなみに、6日目胚盤胞4AAよりも、5日目胚盤胞3AAの方が生命力が強いって見解だそうです

6日目胚盤胞の方が5日目胚盤胞よりも妊娠率が下がるって言われたりいわれなかったり…

胚盤胞を凍結するとまわりが分厚く硬くなるため、殻のまわりの一部を削って孵化しやすくなるアシステッドハッチングのオプションが追加となりました

アシステッドハッチングは受精卵を傷つけることなく、着床の手助けをしてくれるものです

移植日当日、融解した5日目胚盤胞3AA→5AAに成長してくれたので、2万円は高いですがアシステッドハッチングしといてよかった~

【顕微授精】採卵~判定日までの合計金額・費用はいくら?

凍結胚移植1週間後にプロゲステロン(黄体ホルモン)注射をし、判定日は凍結胚移植から2週間後!

採卵~判定日までにかかった合計金額は77万円!!

この他にも、前回の採卵から1年たっていたので術前検査代や凍結精子代もかかりました…

また麻酔なし、局所麻酔、静脈麻酔のどれを選択するのかによって値段はかわります

私は喘息持ちなので座薬はできず、鎮痛剤+局所麻酔でのぞみました

静脈麻酔だと値段はあがりますが、採卵も移植も私はかなり痛かったので痛みに弱い方は静脈麻酔が安心かもしれません

ちなみに、エストラーナテープは判定日まで継続、もし妊娠していた場合はプロゲステロン注射を妊娠8週まで週1回、ルトラールは妊娠8週まで毎日継続になるので…

採卵~判定日までにかかった金額は77万円ですが、術前検査から顕微授精、妊娠8週(不妊治療専門クリニック卒業)までに支払う合計金額は約90万円近くになります

体外受精であればもう少し金額は安くなりますし、採卵数や凍結胚盤胞の数の個人差やクリニックによって料金がかわるので参考程度にしてくださいね

【不妊治療助成金(特定不妊治療費助成制度)】医療費控除、確定拠出年金を控除できる

1回の顕微授精で80万円オーバーという数字がたたき出されました…

ただ凍結胚があるので、次回は移植からのスタートができるメリットがあります!

卵胞を育てる薬剤や受精・培養・凍結費用が高いので、移植周期だけだと1回15~20万円と費用面では少しラクになります(それでも高いですけどね…)

一日でも若い受精卵を凍結できるのはうれしいことですし、物は考えようということで…

それに顕微授精は全額自己負担なのですが、世帯年収によって不妊治療助成金(特定不妊治療費女性制度)がもらえます

一般的には前年度の所得上限730万円が目安です

年収ではなく所得というところがミソで、会社の給料だけではなく、配当所得や雑所得も含まれます(ポイントサイトなどのアフィリエイト収入も含まれます)

正社員共働き家庭だと、不妊治療助成金対象外って家庭少なくないかもですね…

ただ、世帯年収1000万円以上でも不妊治療助成金がもらえる場合があります!

というのも、所得から医療費控除、小規模企業共済等掛金控除(マッチング拠出、iDeCo)を控除として差し引くことができるからです

我が家は正社員共働き夫婦ですが…

  • 前年度に人工授精や採卵、男性不妊クリニック代など医療費がかかっていること
  • マッチング拠出をおこなっていること
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)をおこなっていること

この3点の対策によって、余裕で不妊治療助成金対象となりました

不妊治療助成金対象か不安な方への注意点としては…

一番最初に所得額を確認して、不妊治療助成金対象であることを確かめましょう

不妊治療助成金申請書類はクリニックによって値段は異なりますが、一通3000~4000円ほどかかりますから(私は4200円でした…)

申請書類をもらってから実は対象外だった!ってなると損なので、世帯年収1000万円以上のご家庭はまず所得額を確認すると安心です

お金のかかる不妊治療を少しでも安くできたらうれしいですよね

申請方法や受給の条件は自治体によって異なり、年度の途中で条件がかわることもあるので、インターネットや役所の窓口でぜひ確認してみてください

所得額の計算方法、他にもあまり知られていない【不妊治療助成金】について参考にしてくださいね↓

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【不妊治療】仕事の働き方や金銭問題よりも大切なこと

私は不妊治療専門クリニックに高いお金をだしつつも、いつも受け身で何も調べず、ただ言われるがままに不妊治療を繰り返していました

ただ途中で夫の精液検査結果がすごく悪くなるなど、予定外のことがおこっていたり…

自分が無知のため、不妊治療専門クリニックの方針に何も疑問をもたなかったり…

今書きながら、反省することばかりです

不妊治療をしながらの働き方やお金のことって難しい問題で、私は考えた結果、会社には何も伝えず、正社員共働きで不妊治療をしています

(不妊治療と仕事との両立が難しい場合は専業主婦になる選択肢はありました、夫婦でしっかり話あって納得しているなら誰も何も言うべきではないよね)

不妊治療をしながらの働き方、費用や金銭面のことばかり考えていた私ですが…

それだけじゃなくて、もっと治療方法や検査結果に疑問をもち、不妊治療専門クリニックの先生と一緒にきちんと話し合って方針をきめることが大切だと痛感しています

今は調べようと思ったら、簡単ですしね

たくさんの不妊治療ブログはとても参考になるので感謝です!

ここまでツラツラと採卵一回目からの不妊治療についてまとめました

不妊治療は原因や問題が様々ですし、金銭的・身体的負担だけではなく、精神的負担がものすごく大きいものです

そのため正論を書くことは簡単ですが、その言葉が相手にどういう影響を与えるのかと考えると本当に難しいです

私の言葉や価値観が尊重されるべきとは思わないけれど、つらいときはとことん落ち込んで、誰になんと言われても気にすべきではない

私は子供ができないのは自分の性格が悪いことは関係なくて、子供ができにくい体質なだけって自分に言い聞かせてます

子供をのぞむすべての人が、子供に恵まれますように…

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しゃちる
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投資歴7年目、30代前半の共働き地味女。年収400万、奨学金返済中でも資産運用できます。貯金がふえて、夫に優しくなりました(笑)株も節約も大好き!『給料+投資+ムリのない節約』トリプルで資産倍増中です。年収400万円からの投資術を大公開~♩